2025/09/30 18:34

労働着から生まれたジャケット
ワークジャケットはその名の通り、もともとは作業用のジャケット。19世紀のヨーロッパではフレンチワークジャケットが誕生し、工場や農場で働く人々の制服のように着られていました。厚手のモールスキンやキャンバス生地は、とにかく「丈夫で長持ち」するために作られていて、毎日の労働に耐えうるタフさが魅力でした。
同じ頃アメリカでも、鉄道や炭鉱で働く人々のためにカーハートやLee、Dickiesといったブランドがワークジャケットを作り始めます。ダック地やデニムで仕立てられた無骨な一着は、まさに労働者の相棒でした。
古着としての価値
ワークジャケットの古着的な魅力は、なんといっても「経年変化」にあります。インディゴの色落ち、オイル染み、擦れやリペア跡。これらは新品では絶対に出せない味わいであり、その一着だけの“歴史”を物語ります。
たとえば、フレンチワークの深いブルーが洗いを重ねて淡いトーンになった姿や、90年代のカーハートのブランケットライナー付きジャケットのヤレ感などは、古着好きなら胸が高鳴るはず。労働着として酷使されたからこそ、いま私たちが手にすると唯一無二の表情を楽しめるのです。
ファッションへの昇華
もともとは作業着だったワークジャケットも、時代とともにファッションシーンへ。90年代の古着ブームではストリートで人気を博し、現在もデザイナーズブランドがワークウェアをベースにしたアイテムを数多く発表しています。
シンプルで合わせやすく、ポケットやシルエットに“らしさ”が残っているので、現代のファッションにも自然に馴染みます。タフな雰囲気を活かして無骨に着るもよし、あえてキレイめに合わせてギャップを楽しむのもおすすめです。
まとめ
ワークジャケットは、ただの「作業着」ではなく、時代や人の暮らしを映し出すアイテムです。古着として手にしたとき、その生地の風合いや使い込まれた跡には唯一無二のストーリーが詰まっています。
古着好きにとって、ワークジャケットはまさに“歴史を羽織る”ことのできる一着。
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