2025/09/28 20:01


防寒具としてのはじまり


ニット帽のルーツはとても古く、紀元前から存在していたといわれています。北欧やペルーなど寒冷地の人々が、動物の毛を編んで作った帽子をかぶり、冷たい風から身を守っていたのが最初期の姿です。シンプルですが実用性の高さは昔も今も変わりません。


中世ヨーロッパと「モンマス帽」


14〜15世紀のイギリスでは「モンマス帽」と呼ばれる毛糸の帽子が誕生。兵士や労働者の必需品として広まり、のちの「ビーニー」や「ウォッチキャップ」の原型になりました。

古着的な視点で見ると、この時代のシルエットや素材感が、後世のワークウェアやミリタリーアイテムにしっかりと影響していることがわかります。


労働者とミリタリーが育てたスタイル


19世紀から20世紀前半にかけて、港湾労働者や鉄道員がニット帽を日常的に着用。アメリカ海軍では「ウォッチキャップ」として正式採用され、ミリタリーアイテムとしての地位を確立しました。

古着屋でよく見かけるウールの無地ニットキャップは、この時代のミリタリーユースを背景に持っています。


カルチャーアイコンへ


戦後はサープラス品(軍払い下げ品)が一般に広まり、労働者や学生、若者の日常アイテムに。70〜80年代にはスケート・サーフカルチャーやヒップホップシーンに取り入れられ、90年代にはストリートブランドが次々とデザイン性の高いニット帽を発表。カート・コバーンのような音楽アイコンも愛用し、スタイルの象徴となっていきました。


古着屋で見つけるニット帽の魅力


古着のニット帽には、新品にはない「時間の積み重ね」が刻まれています。

ミリタリー由来の無骨なウールキャップ

90sストリートブランドのロゴ入りビーニー

ちょっと色褪せた風合いのスケーターキャップ

どれもその時代のカルチャーや背景を背負っていて、手にするだけでストーリーを感じられるのが魅力です。



まとめ


ニット帽は、ただの防寒具から始まり、労働者・ミリタリー・ストリートカルチャーを経て、今ではファッションアイテムとして定着しました。古着の世界では、その歴史や背景を感じながら選ぶ楽しみがあります。


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