2025/09/21 18:38

秋冬の古着の定番といえば「ネルシャツ」。
チェック柄や柔らかな着心地でおなじみですが、実はその背景には長い歴史とカルチャーが息づいています。
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ワークウェアから始まったネルシャツ
ネルシャツの起源は16世紀のウェールズ。羊毛から織られたフランネル生地は、寒さから身を守るために労働者の間で愛用されていました。
やがて19世紀にアメリカへ渡ると、炭鉱労働者や開拓者たちのワークウェアとして普及。タフで防寒性に優れたネルシャツは「労働者の制服」とも呼ばれる存在になりました。
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アメリカンブランドの黄金期
20世紀前半には、PendletonやWoolrichなどのブランドが高品質なネルシャツを次々と発表。
アウトドアブームとともに、ウールフランネルの温かさとチェック柄のデザイン性が注目され、日常着としても人気を獲得していきました。
この時代のネルシャツは今も古着市場で高い評価を受けており、特にペンドルトンのボードシャツはコレクター垂涎の一着です。
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サブカルチャーとネルシャツ(70s〜90s)
古着的にネルシャツを語るうえで外せないのがサブカルチャー。
70年代の西海岸サーファーやスケーター、80年代のアメカジスタイル、そして90年代のグランジロック。
ニルヴァーナのカート・コバーンがヨレたネルを羽織った姿は、ネルシャツを「反体制」「自由」を象徴するアイテムへと押し上げました。
この時代のネルは無名ブランドからラルフローレンやL.L.Beanまで幅広く存在し、古着屋での“掘り出し物”として人気を集めています。
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古着ならではの魅力
現代の古着市場では、特に90年代アメリカ製のコットンネルが人気。
オーバーサイズ、色褪せ、ヤレ感、リペア跡……新品では表現できない「一枚ごとの味」が古着ネルシャツの魅力です。
同じチェック柄でも、経年変化や着込まれ方によって全く違う表情を見せてくれるのも古着ファンを惹きつけるポイント。
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まとめ
ネルシャツは単なるチェック柄シャツではなく、
• ワークウェアの歴史
• ブランドの黄金期
• サブカルチャーとの結びつき
を背負った奥深いアイテム。
古着ならではの一枚を手に取れば、その背景ごとファッションに取り入れることができます。ぜひあなたのお気に入りのネルシャツを見つけてみてください。
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