2025/08/16 18:48

ジャケットは、私たちが日常的に着る「上着」として定着していますが、その歴史はヨーロッパの宮廷文化にまでさかのぼります。17〜18世紀には、貴族たちが着用していたロング丈のフロックコートやライディングコートが存在し、これが後のジャケットの原型となりました。
19世紀になると、イギリス紳士文化の影響で「サックコート」や「ノーフォークジャケット」が登場。スポーツや狩猟のために実用性を重視した短い丈のジャケットは、現代的なシルエットへと進化していきます。ここから「フォーマルウェア」と「カジュアルウェア」としてのジャケットが分かれていきました。
20世紀に入るとさらに多様化。ブレザーやスポーツジャケットが学生や若者に普及し、アメリカのアイビー・ルックやヨーロッパのクラシックスタイルに欠かせない存在となります。一方で、ミリタリーから派生したフライトジャケット、ワークスタイルから生まれたカバーオールやデニムジャケットなども定番化しました。
1950〜70年代はカルチャーとの結びつきが強く、レザージャケットはロックの象徴に、デニムジャケットはアメリカンカジュアルの代表に。80年代は肩パッドの入ったダブルジャケットがビジネスでも流行し、90年代はグランジやストリートファッションで古着のテーラードジャケットが若者に取り入れられました。
そして現代。ジャケットはフォーマルからカジュアル、ストリートまでシーンを問わず愛されるアイテムとなり、古着市場でも人気が衰えることはありません。特に年代ごとのシルエットやディテールの違い(ラペルの幅、ボタン数、肩のライン、裏地の仕様など)は古着ならではの楽しみ方。さらにツイード、レザー、デニム、ナイロンといった素材のバリエーションも豊富で、スタイルに合わせて選ぶことができます。
古着のジャケットは、ただの「アウター」ではなく、時代の空気をまとった一着。ファッションの歴史を身にまとう感覚を楽しめるのが魅力です。あなたもお気に入りのジャケットを探してみませんか?
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